誕生日に寄せて

 演出家の宮本亞門さんが「10代の君へ、つらい時、原石生まれるかも」という見出しで語っておられた。(朝日新聞8月9日https://www.asahi.com/articles/DA3S14581144.html 朝日デジタルでも読める)「遅れちゃダメ」という流れに飲み込まれてしまうと、自分の中の原石を生み出すこともできないと、ご自分の一年間のひきこもりの経験からのメッセージであろう。コロナ感染症の拡大による移動の自粛やstay home等により自宅で過ごす時間が多くなっている今だからこそ、時間の制約から解放された自由な時間を楽しみたいものである。記事の最後に、宮本さんのオススメの本ということで「ブンナよ、木からおりてこい」(水上勉著)が紹介されていた。早速、書店に走り、購入。主人公のトノサマガエルのブンナになりきって一気に読んだ。作者が鳶(とび)の餌食となった登場人物(蛙や雀や百舌や蛇や鼠)に命の最終章で語らせる、その会話に、存分に共感することができた。ここでそのあらすじを語ることはできない。あらすじを読む本ではないのである。ぜひぜひ、「ブンナよ、木からおりてこい」を読んでいただきたい。私は○○歳の誕生日にこの本を読んだこと、この本に巡り合ったことは、私の宝である。

英語&教養講座の生涯学習「まなびの広場」

ANAで勤務した後、結婚、子育てしながらの専業主婦から一念発起し英語の勉強を始めました。テンプル大学日本校の大学院で英語教育を修了した後、英国のエセックス大学大学院で社会学を修了しました。宮崎市に教室を開設しております。小学5・6年生、中・高生からシルバー世代まで対象の教室です。基礎英語から時事英語、社会を見る眼が養われる教養講座を開講しております。詳細はブログで随時紹介しております。

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