「ざるで水をくむがごとく」
コツコツとアップしていたブログであるが、2021年2月28日を最後に停止していた。2019年2月22日に第一話をアップして以来、88話で中断、その後は放置状態。「まだ私のブログ生きているのかなあ」と、恐る恐るアクセスしてみた。健在!です。
2021年3月3日、88歳の私の母親が自転車で転んで救急車で県病院に入院することひと月、大腿骨骨折もものともせず、リハビリで通院することもなく、夏が来る頃には自力で回復した。狭いながらの土地ながら鍬で耕し、芋を植えたりの肉体労働が功を奏したのでしょう。母の生命力と強靭な精神力にあっぱれです。
母の骨折を言い訳にブログもストップしておりました。
2022年1月18日の朝日新聞の「声」の欄に「毅然と生きているつもりでも」の見出しで、93歳のYさんが投稿しておられました。90歳を過ぎてなお毅然とした生き方をしておられるYさん、ところが世間の扱いは善意ながらも幼児に言うかのような言葉。Yさん曰く、「たとえ認知症が始まっていても寝たきりであっても、同じ人間として扱ってくれることを願ってやまない。それは、ますます高齢化する日本社会の行く道に明かりをともすことだと考える。きちんと扱われると、人間はしゃんとすると信じる故である」
そろそろ母も認知症的兆候が見え隠れしている。私の手帳のカバーをめくると墨で「尊厳」の二文字。きっとこの二文字を書きたかったのだろう。どんなきっかけで書いたのかは忘れてしまっているが。
「ざるで水をくむがごとく」老いへの道を楽しんでいる私の秘訣かな。これも読みたい。もっと知りたい。いつまでたってもいっぱいにならないけれど、汲んでいる私がここに在る(いる)。
これから、ボチボチアップしていきます。読んでいただければと思います。
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