倒れないものは歩けない:相反する二つの働きの融合
今日は有意義な朝活ができた。午前5時 Eテレ こころの時代~宗教・人生~「ふたつをひとつに-ロボットと仏教-」で、日本のロボット工学草創期における第一人者・森政弘先生のインタビューであった。今日はしかも11月1日である。なんという良きスタートであろう。森先生曰く、「歩くということは、ちょっと研究してみるとわかるけど、倒れることを利用して歩くんです。盤石な岩なんかは歩けないですよ、坐っちゃって」。刃物だって、柄の部分があって初めて刃物として役立つし、半田鏝(はんだごて)も熱くない所がないといけない。正反対のものが同居してうまくいくということである。一方の方からとらえると、刃物は危険な道具に使われるが、もう一方では実に役に立つ、いわば使い手次第ということであるが。物には善悪両面があり、われわれはややもすると二項対立で物事を考えてしまいがちであるが、森先生は仏教の中の善・無記・悪の「価値の三性(さんしよう)の理」を引き合いに出され、「記する無し」と表記する「無記」というのは、「記する」というのは、「これはいいから○(まる)、これは駄目だから×(ばつ)」いうことを書くのが「記」。そういうことをしないよ、というのが「無記」であると。二項を超えた先にあるもう一つの次元、これが「二元性一原論」という仏教の教えであるとのこと。理論で分かったつもりになったものの、やはり二元論で解を得ようとする私であるが、一方に固執せず、二項融合、知識を日常の知に生かしていきたいものである。
11月の講座のご案内:
「ちょっと一息教養講座:2050年の社会を見据えて」:11月10日 午前10時から正午まで
「英語で脳活講座」:11月6日 13日 午前10時から正午まで *最新のニュース記事を簡単な英語で読みます。初心者歓迎です。
*講座は毎日開講しております。ほとんどの講座が個人レッスンになっておりますので、ご要望に応じた内容で講座を組み立てていくことができます。
*詳しくはチラシmiten「女性のための学びの広場」にアクセスして頂ければと思います。
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