8月の講座のご案内&「合理的な無知」についてつぶやきます

8月2日(日)『トランプ大統領のツイッターを読んでみよう』

対象:中学生・高校生・一般 

 8月6日(金)『知って得する時事力UP講座』

 対象:一般

8月21日(金)『視界を広げて社会を楽しむ講座』

対象:一般

*時間:午前9時半~11時半

*受講費:1500円 (資料代・コーヒー&スウィーツ代込)

*場所:宮崎市中西町167 岩切ビル1階 一の宮バス停近く

*駐車場完備

*問い合わせ:090-8761-3437

*mitenチラシにも掲載してあります。「女性のための学びの広場」でアクセスしてください。    http://www.miten.jp


 「無知は合理的でありうる」経済学者アンソニー・ダウンズの主張です。知識を獲得するために必要とされる努力の価値が、それを得たことで得る利益を上回っているというような状況です。公式化すると、こんな感じだと思います。 知識を得るのに要した時間・苦労>利益

身近な例では、「コロナの情報をわざわざ新聞(活字)で読まなくても、TV局がこぞって特集しているじゃない」「そんなに一生懸命勉強しなくたって大学は卒業できるじゃない」「80歳に手が届こうとしているのに、わざわざ勉強したって何の役に立つの」「私の一票で政治が変わるわけないのに、わざわざ各候補者の政策を吟味し、情報収集に時間を要したって、自分の一票が政策決定に影響及ぼすわけでもないんじゃないの」などなどです。資本主義市場では収益を最大化しようと選択し、社会では「コスパがいい」などと効用の最大化が決め手となっています。われわれの選択は実に合理的であると思います。資本主義の考え方は、最小限の努力で「より速く、より遠くへ、より合理的に」と、最も効率よく行動する経済原理ですが、ネットで情報や知識がすぐに手に入る時代において、知識を得るために費やす時間と労力が削がれている状況と、資本主義的合理性が社会に漂っている状況を私は憂います。インターネットがTVのワイドショーが、実は「合理的無知」を拡散し、結果として、自分好みの情報のフィルターで社会を読み解き、自分の無知に無自覚(自分は本当に分かっていないということに気づかない)になっているとしたら、われわれの知的水準はますます降下していくのではないでしょうか。

 

 

英語&教養講座の生涯学習「まなびの広場」

ANAで勤務した後、結婚、子育てしながらの専業主婦から一念発起し英語の勉強を始めました。テンプル大学日本校の大学院で英語教育を修了した後、英国のエセックス大学大学院で社会学を修了しました。宮崎市に教室を開設しております。小学5・6年生、中・高生からシルバー世代まで対象の教室です。基礎英語から時事英語、社会を見る眼が養われる教養講座を開講しております。詳細はブログで随時紹介しております。

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