いいことづくめの生涯学習;「ワクワクの連続です」
静かな流れの川に小石を投げると波紋が広がっていくのを目で追っていくといった経験はおありだと思います。成人になってからの学びはこの波紋に似ているような気がします。まずは小石を拾ってみることでしょうか。
私の今日からの楽しみの一つは、NHK100分de名著(月曜日午後10:25)です。斎藤幸平氏によるカール・マルクスの『資本論』、斎藤先生による『資本論』のこの組み合わせ実に楽しみです。
斎藤先生は『人新世の「資本論」』(集英社新書 2020年)で人類の経済活動が地球のあり方を根本的に変えてしまったという事実を強調するために地質学の概念を使っておられますが、さて、マルクスの書いた『資本論』をどのように展開し、地球規模での課題にどのような解を示唆してくださるのでしょうか。一握りの資本家が富を独占し、有限な地球の資源を収奪しながら物質的に豊かになった社会、その歪があらゆるところに露呈した現代社会から離脱し、肯定的な意味で「人新世」と呼べるようになる社会になるにはわれわれはどう行動すればよいのでしょうか。少しでも多くの方が、斎藤先生と一緒に考えてくださる時間になればと思います。
参考図書:斎藤幸平『人新世の「資本論」』 集英社新書 2020年
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